上野の国立西洋美術館のラファエロ展に行ってきました。
ラファエロはイタリアルネサンスの代表的画家でレオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロと並ぶ三大巨匠と言われています。
中部イタリアに生まれ、フィレンツェでダ・ヴィンチやミケランジェロに影響され、ローマでその才能を認められたラファエロは、30代の終わりでその生涯を終え、法皇を始め多くの人たちにその若き死を惜しまれました。 その後の芸術家達の模範となる素晴らしい才能と共に人間的にも素晴らしい人物としても有名です。
絵に関してはとにかく素晴らしく、頭部を書かせればラファエロとは言いますが、描かれている洋服とか、立体感、質感、目を見張るものがあります。
注目はパンフレットの絵にもなりま「大公の聖母」です。
完成度の高い聖母子の絵画ですが、この当時こういう絵の背景に黒が使われることは無く、
実は書いた当初は背景があったと言うことが、現代科学によって解明されています。
作品の傷みが激しかったが、あまりにも素晴らしい人物像であったため、それを引き立てるために傷んだ背景を黒く塗りつぶしたと言われています。
こうしたことで、逆にラファエロの代表的作品として、注目を浴びたそうです。
とにかく展覧会もあと少しと言うことで、凄い人混みでした。
ラファエロ展は6月2日まで開催しています。興味のある方は、是非行ってみてください。
石井